心と教育

 創造性の向上

TMグループは、対照群と比べて、五ヵ月間に創造性が向上した。創造性の三つの基準、すなわち独創性(斬新な発想)、流暢性(発想の数)、および柔軟性(発想の多様性)が向上した。また言葉とイメージを用いた基準でも向上した。

 

参考文献:The Journal of Creative Behaviour, 13(1979):169-180

SRP105.jpg

 

 

 視野の拡大と集中力の向上  場独立性の変化  

この研究では、場独立性(フィールド・インディペンデンス―環境に気を散らされることなく特定の対象に注意を集中する能力)を直接的に測定する三つのテストを行った。三ヶ月間超越瞑想をした人たちは、超越瞑想をしていない対照群と比較した場合、場独立性が増す方向に大きく変化した。

 

テスト1は、被験者が自動運動現象(暗室内で静止している光点を凝視していると、その光点が動くように見えてくる現象)を感じるようになるまでの時間を測定した。

テスト2は、傾いた枠の中で棒の方向を鉛直に定める能力を測定した。

テスト3は、複雑な背景の中に埋め込まれている簡単な図形を発見する能力を測定した。 

  

これらの結果は、場独立性(複雑な背景に埋め込まれている一つのものを分析的に知覚する能力)の発達を示している。場独立性の能力の大きな人は次のような特性を持っていることが、研究により分かっている。

 

経験を同化し構成する能力が大きい。心がより組織だっており認識が明晰である。記憶力がよい。創造的な表現ができる。内側に安定した価値基準を持っている。

 

価値観、態度、判断、感情が安定しているので、外側の基準をいつも照会しなくてもよい。内側と外側が区別できている。自律神経系が安定性している。自信のある話し方ができる。

 

これらの特性の全ては、神経系の機能の向上と、その結果としての意識の進化を表している。これまでは、基本的な知覚能力は成長期以後は伸びない、と信じられていた。このことからも、超越瞑想をしている人たちに見られるこのような向上は、いっそう注目すべきものであると言える。 

 

参考文献:K・R・ペレティアー「知覚スタイルにみるTMプログラムの効果:フィールド・インディペンデンスの増大」(カリフォルニア大学医学部、カリフォルニア州サンフランシスコ市)、Perceptual and Motor Skills(『知覚能力と運動能力』), 39(1974): 1031-1034.   

SRP114.jpg

 

 

記憶力の向上 

TMを学んだ大学生は、素早く提示された文字配列を識別する知覚・短期記憶テストにおいて、二週間にわたり大幅な向上が見られた。彼らは、一日に二回、目を閉じてくつろぐグループと特に何もしないグループとに無作為に割り当てられた被験者たちと比較された。

 

TM中の気づきの意識のより落ち着いて拡大した状態の経験が、知覚・記憶機能の向上のような情報処理の効率化と柔軟性の向上につながる。また、TMは理解力を広げると同時に集中力を増すということもわかっている。TM中に安らぎに満ちた機敏さの状態を繰り返し経験することによって、不安などの学習の阻害要因が軽減し、心の潜在力が開発される。

 

参考文献:Memory and Cognition 10 (1982) : 207-15

SRP115.jpg

 

 

大学生の学業成績の向上 

これら二つの研究では、成績の平均点で測定した学生の成績が、TM開始後に急に向上した。

研究1は、ハワイ大学の学生の成績を過去にさかのぼって調査したもの。TM開始前の最低二学期と開始後の最低一学期の平均点を比較している。

 

研究2は、TMグループとTMをしていない対照群の成績を過去にさかのぼって調査したもの。 

 

 

参考文献:ロイ・W・コリェー「大学の学業成績に見られる超越瞑想の効果」外国語に関する Pacific Northwest 会議での報告、ワシントン州シアトル市、デニス・p・ヒートン、ディヴィッド・W・オームジョンソン「超越瞑想プログラムと学業成績」MIU、アイオワ州フェアフィールド

SRP106.jpg

 

 

知覚と運動神経の発達 

複雑な知覚・運動神経テスト(Mirror Star Tracing Test)を行ったところ、TMグループは、より速いしかもより正確な動きが見られた。このテストでは、一つの形を鏡に映った像を見ながら間違えずになぞる能力が測定される。

 

このテストで測定される能力は、車を運転する、的に当てる、さまざまなスポーツをする、などの動きと関係がある。TMを行っている人たちの優れた試験結果から、TMによって心と体の協調が高まる、柔軟性が増す、知覚力が増す、混乱に対する抵抗が高まる、能率が上がる、神経と筋肉の統合が高まる、といったことがわかる。 

 

参考文献:K・S・ブラッズデル「複雑な運動作業に関する超越瞑想の効果」カリフォルニア大学ロサンゼルス分校、カリフォルニア州ロサンゼルス市

SRP111.jpg

 

 

 ADHD症状の改善

重度のADHDの症状を持つ11ー14歳の子供たちを無作為に2つのグループに分け、一つのグループはすぐにTMを学び、もう一つの対照グループは3ヶ月後にTMを学んだ。

 

このグラフは子供たちの脳波のシータ波、ベータ波の割合の変化を6ヶ月にわたって表したものである。6ヶ月間TMを実習した後では正常な値に近づいている。それに伴い子供たちの集中力、衝動を制御する能力、物事を組織する能力、問題を解決する能力に改善が見られた。

 

参考文献:Mind & Brain J 2011, Vol 2, No.1

 ADHDについての他の記事 TM wave「脳機能を高めることで、ADHDが改善」

83869871-9571-4D2A-83FD-5F77B825BF0B.jpeg

 

 

不安とストレス⇐   ⇒健康

 

 

 

⇑9.TMの科学的研究と信頼性  ⇑⇑トップページ